マインドフルネス

マインドフルネスで人間関係が改善されるって本当?事実をお伝えします。

こんにちは、ゆーこーです!

マインドフルネス瞑想をすることによる効果はたくさんありますが、その中の1つに『人間関係が良くなる』というメリットがあります。ですが…

これ、正直胡散臭くないですか?笑

僧侶である僕自身ですら始めた時はそう思っていたので、多くの方は「個人の瞑想で人間関係が良くなるわけがない」と疑ってしまっているはずです。

ですが実は、脳科学的に根拠があるんです。思いやりが足りていない人はこういうことだったのか!と眼から鱗でした。

そこで今回は、なぜマインドフルネスで人間関係が良くなるのか?という疑問について迫っていきます。

※以下の説明では、マインドフルネスの基本的な脳科学的仕組みはわかったと想定します。まだご存知でない方はこちらをはじめにご覧になると分かりやすいと思います。

マインドフルネスの効果を脳科学的に説明します

マインドフルネスの効果と仕組みのおさらい

マインドフルネス瞑想をすることによって脳が鍛えられ、幸福度やパフォーマンスが変わってきます。この時の脳の仕組みを説明する時にはDMN、SN、CENといった神経ネットワークが出てきます。ネットワークといっても脳のある部位だと捉えて結構です。

軽く機能を説明するとこのようになりますね。

  • DMN:集中力を乱す元凶となる部位。大量のエネルギーを消費。
  • CEN:計画・意思決定・注意制御・短期記憶などを処理。少量のエネルギーで十分。
  • SN:DMNとCENをきりかえるスイッチ。外界からの刺激に反応し、どちらに処理を行わせるか適切に振り分ける司令塔。

つまり『CEN ← SN → DMN』という関係性といえます。

SNとCENの結びつきを鍛えると少ないエネルギーで集中してタスクを処理することができるようになります。

一方、普段からスマホを触っていたり、ながら勉強をしていると、SNとDMNの結びつきが強くなってしまい、いつも集中できない上に脳が疲れてしまいます。

マインドフルネス瞑想は、SNのコントロールをする力、そしてSNとCENの結びつきを強くする力を鍛えているので、集中力を上げてパフォーマンスを上げることもできるんですね。

さて、ではどうして瞑想で人間関係が良くなるのでしょうか。

マインドフルネスで人間関係が良くなる理由

外界からの刺激を受け取り、CENかDMNに振り分ける役割のネットワークがありましたね。SNです。マインドフルネスによって活性化するSNが、人付き合いにおいて重要な役割を担います。

SNは外側からの刺激を適切に振り分けることができますが、同時に自分の生理状態の変化に対応することもできます。例えば「これからプレゼンで緊張する」と思った時、ただ緊張するのではなく、「自分はドキドキしているな」と客観的に認識できます。イライラしている心も認識できるようになります。

生理状態を認識できるようになると、落ち着くように指令を送ることが可能になります。つまり、SNが活性化するとは、外側からの刺激に惑わされるだけでなく、内側の整理状態を敏感に察知することができるということ。これが人間関係を良くする秘訣なんです!

外からの刺激を受け取ることは「外受容感覚」

自分の内面の変化を受け取ることは「内受容感覚」と呼びます。

では自分の内側を認識できることが、なぜ人間関係をより良くしているのでしょうか?

心の痛みに敏感になって共感性が生まれるから

内面の状態を感じ取れるようになることにより、まず自分の心に対する痛みに敏感になります。「寂しい」、「悲しい」、「悔しい」、「むかつく」、「妬ましい」など、人間が持つ様々な感情を繊細に認識できるようになります。

この心の変化を捉えられる能力がとっても重要です。なぜなら、自分の心を繊細に認識できる人は、他人の心も繊細に想像できるからです。相手の心の痛みを理解できると、相手は自然と心を許します。つまり無条件に信頼される存在になるんです。

SNが活性化すると、外受容感覚によって相手の表情や言葉や声のトーンを繊細に受け取り、相手の気持ちを読み取ることができます。瞑想でSNを活性化させる力を鍛えることは、共感性を高めることにつながるんです。

よくSNSでは「スマホの先には生身の人間がいるんだから、誹謗中傷しちゃダメ!」という正論が見受けられますが、SNが活性化しづらいような相手は聞いてくれません。自分の心の辛さを認識できていないので、相手も同じように辛いという想像力が欠けているのです。

愛情を担う部位が活性化

慈悲の瞑想という瞑想法があります。これを実践して心をマインドフルネスにすることにより、右内側前頭眼窩皮質が活性化します。ここは母親が泣いている子供をみたり、危なっかしい様子を見守っている時など、「心配する気持ち」が生じた時に活動します。

これによって子供を愛する気持ちだったり、なんとかしてあげたいという養育行動の基礎となりうる愛情感情を持つことができます。好きでなければ育児は耐えられないほど、大変なことも多いですからね。

そんななかで愛情を持つことができることは、当たり前のように聞こえますが、虐待が多い現代にとっては重要なファクターともいえるでしょう。

マックス・プランク認知脳科学研究所の研究によると、6時間の瞑想トレーニングをした後に、思いやりを促すビデオを上映したところ、右内側前頭眼窩皮質が活性化しやすくなったというデータがあります。

思いやりが向上する理由は?

マインドフルネスではSNとCENの結びつきが強まると説明しました。仕事においてはタスク処理を担うCENですが、人間関係においては『相手のためにどんな行動をするか』ということを考えて実行します。

前述したように、マインドフルネスで右内側前頭眼窩皮質が活性化すると、相手にとって嫌な行動が何なのかわかるので、想像した上で支えとなる行動をすることができるようになります。

さらにDMNの活動も低下するので、相手以外のものに意識が奪われることもありません。つまり、いままで余分に意識していた外側への注意力を、本当に必要な相手に向けることができます。これにより、相手の悩みを理解した思いやりのある行動が取れるようになるんです。

穏やかさが向上する

不安や恐怖などの感情を引き起こすのは扁桃体という部位です。大きいほどイライラしやすかったり、過剰に不安になってしまします。

ですが実はこの扁桃体、マインドフルネスを実践することによって小さくすることができます。そのため相手にイライラしたりヒステリックな反応をする状況が減っていきます。個人的にはこの効果をめちゃくちゃ推しています。

誰だっていつも怒っている人には近づきたくないですよね。マインドフルネスは穏やかさを身につけさせてくれるんです。

コミュニケーション力アップ!?

これは驚くかもしれません。マインドフルネスを実践すると、コミュニケーション力が上がります。僕自身も経験済みです。

理屈は、短期的な記憶と瞬間的な処理を行うCENが活性化するため、相手の文脈に沿った会話ができるようになるからです。精神科医で禅僧の川野さん曰く、実際に患者さんにマインドフルネスを実践していただいたところ「周囲の人との関係性が良くなった!」というひとが多いそうです。

僕はあまり会話が得意ではないのですが、それでも相手の話に合わせて対応することができるようになりました。今までは「あはは」と笑うことしか相槌ができなかった僕としては、大きな進歩です。本当に馬鹿にできないところです。

まとめ

以上がマインドフルネスによって人間関係が良くなる理由となります。

人間関係におけるメリットをおさらいするとこちらのようになります。

  • 人の痛みに敏感になる
  • 愛情の部位が活性化
  • 人への気配りアップ
  • 穏やかさが身に付く
  • コミュニケーション力が上がる

結構おおきなメリットじゃありませんか?これらをハウツー本でスキル習得しようとしたら数年では絶対に身につきません。その代わり、マインドフルネスは続けていくことで確実に身につけることができます。最強の自己投資です!

 

僕たちが学校生活や会社で生活を送る中で、人間関係の問題というのは必ず起きます。

その時に毎回頑張って心を沈めるよりも、あらかじめ脳を鍛えておけば、そもそも怒ることが少なくなっていきます。

メンタルヘルスの重要さが叫ばれる今日、マインドフルネスは精神的な健康を保つ最良のメソッドなんですね。

それでは素敵なマインドフルネスライフを!